2012年5月9日(水)

本日はベッドを移動する日。一応お昼くらいまでに荷物を移動して場所を空けておけばいいわけですが、10時頃起きてちょっと早めに身支度。
2段ベッドの上で寝てる時とか、バスルームは大丈夫なんですが、部屋の入口付近に近づくとどうも臭いので、さっさと退散するに限る。もちろんメモは残しておきました。
移動先は、1階の2段ベッドかロフトになるのか管理人さんが来るまでわからないので、スーツケースに荷物をまとめたまま、邪魔にならないところに置いておく。

昨日の夜、Yazさんからメール来てて、収録見学問題なしってことだったので、12時半頃出発。
最寄り駅が59St.-Columbus Circle駅だったので、A・Cラインで行こうと思ってたんですが、バスがあまりに遅くて進まないので、1つ手前の7Ave.のほうの34St.-Penn Stationで降りて、1ラインで行きました。
MMN(Manhattan Neighborhood Network)は10Ave.と11Ave.の間にあります。駅からちょっと遠かった。
到着したら、Yazさんがもう来てました。テレビ局っていうからどんなかと思ったら、わりと少人数でのんびり、ゆるい感じでした。
とくに受付とかもしなかったし、「あなた誰?」とも聞かれなかったし(笑)。
少しして、Patrick、Robbも到着。みんな機材持ち込みで大変そうでした。
みんながセッティングしている間、しばしロビーでボーッと待つ。しかしEricが来ない。
30分、いやそれ以上してからかな、ようやく到着。シンセとスタンド類で両肩ふさがってるうえにキャリーバッグを引きずって、、、すごい荷物でした。

全員のセッティングが終わって軽く音出し、私もスタジオに入れてもらってスタンバイになったのは15時過ぎ。収録予定時間は16時までなんですが。
写真に写ってる女性は番組のナビゲーターさんのようでした。
最初にオープニングトークして、そしたら曲始めて、終わったらインタビューして、また曲やって、、みたいな打ち合わせをしてました。
私は、みんなが見えるけどカメラには映らない位置に椅子おいてもらって、見学。写真も撮ってOKということでした。
ただ、スタジオ内めっちゃ寒くて、途中でくしゃみが出やしないか、トイレ行きたくなるんじゃないかってヒヤヒヤでした。

収録する番組は『Queens Xpress』って書いてあった気がするんですが、正確な情報はわからず。後でRobbに聞いても、これがいつ放映されるかとかには興味ないらしく、誰も知らなかったので。。。笑
演奏したのは『Always There』『Cantaloupe Island』『What's Goin' On』『Airport』(Yazさんオリジナル)の4曲でした。
おもしろかったのは、ブースは隣の部屋にあって、無人でカメラが角度変えたり寄ってったりしてたことです。別室で操作してて、こっちの部屋にはスタッフが誰もいない状態。
あと、私の位置からは、撮影しているカメラの状態をモニターしている映像も見れて、即座にその場で字幕が入ってたりするので、なかなか興味深かったです。
しかしこの状況、演奏しないなら私はただの追っかけですよね。。。そう思われてたかも。

中盤のインタビューはRobbが答える役でした。なんか、みんなリラックスして自然な感じで、いつも通りなのがいいなと思うと同時にスゴイな、とも。
インタビュアーがRobb Robertsっていう名前にツッコミをいれて、Robbはルーツについて話してるようだったので、後でYazさんに聞いてみたら、苗字と名前が同じようなもんだからだそう。なるほど。
結局撮影は一発撮りでさくっと終わり、それほど時間オーバーすることもなく。
撮り終わった映像をみんなで見ながら後片付け。その後、Patrickだけ一足先に帰りましたが、残りのメンバーは駅まで徒歩で、重い荷物引きずりながらぞろぞろ。
Ericがどうしても遅れがちになってたので、キャリーバッグを持ってあげることに。思ってた以上に重かった。でもこのくらいお手伝いしないとね。
途中でYazさんが振り返って、「あれ?」って私が荷物持ちしてることに気がついて、からかい気味に指摘したら、「彼女が持ってあげる、って取ったんだよ。」ってちょっと必死に弁明してました。
その様子がおもしろくて、私も笑いながら謝っておきました。

59St.-Columbus Circle駅でみんなと別れ、私はCラインで50St.駅へ。
先日Anita Bakerの帰りに食べ損なった鳥人ラーメンへ行ってみようという魂胆。
17時半頃という中途半端な時間だったせいか、とくに並ぶとかもなく、すんなり入店。
一番オーソドックスそうな白湯ラーメンにしてみました。味付け卵トッピングで$10.5なり。
1人だったので、カウンター席だったんですが、厨房のお兄さん達がめっちゃおもしろかった。
お客さんは外国人ばっかりだったので、何言ってもわからないだろう的な感じで会話してて。というより、日本人にはわかるわけで、私のウケを狙ってたのか?
トッピングに高菜の注文が入ると「田中くん入りまーす」とか。
その中の1人がいろいろ話しかけてきて。観光なのか、学生さんか、とか。違う、って答えたら「卒業生?」と。きっといつも使うネタでしょ・・・?なんでわざわざラーメン食べに来たのか、って聞かれて「アメリカの食事が苦手で」って答えたら「アメリカの黒人が苦手?」って聞き返されたり。
関西の人みたいでしたね。
味は日本にいたら普通においしい、って感じだと思いますが、ニューヨークでニセモノじゃない日本の味に出会えるお店は限られてくるので、ここも“日本食が恋しくなった時に行く店”リストに追加できそうです。
2週間いたら1回くらいは日本のラーメンが食べたくなるわけですよ。寺川ラーメンの豚骨のほうが味は好きだけど、接客はこっちのほうがノリが楽しくて好きかも。

さて、本日の夜の予定は2つの選択肢がありました。どっちもブルースでしたが。1つは、もう一度American Trashに行って、親交を深めて覚えてもらうこと。
もう1つは月曜日に呼ばれなかったEd's Jamがさっき行ってきたColumbus Circleの辺りであるとのこと。
どっちに行ってもよかったんですが、E.85St.にあるリトル・ブラウンというお店に行ってみたかったので、そこに寄ってから、American Trashに行くコースに決定。
一旦ピアニカを取りに宿に戻り、再び出発。お目当てのリトル・ブラウンは6ライン86St.駅で降りて、わりと駅の近くでした。
地上に出たら東西南北がわからなくてちょっと迷いましたが。
お土産にできそうなチョコバーを数本買って、コーヒーブレイクしてみました。
とってもかわいいお店でした。後でわかりましたが、マックス・ブレナーと同じ系列みたいですね。なるほど。

ちょっと荷物が増えちゃいましたが、American Trashへは1駅戻るだけです。3ブロック歩きますが。20時半頃には到着。
ホストのJhonさん、Jackさんも覚えていてくれました。毎年2週間行くようにしてるのにはそういうためもあるわけで。
少ししたら呼ばれて、3曲ほど吹かせていただきました。Cの6/8と、『Sweet Home Chicago』とB♭のスローブルース。
お客さんの反応もよかったです。やっぱりホーボーケンの感じにちょっと似てる。

と思ったら、Scotland Yard Barや、昨年Rodeo Barでもお会いしているGeorgeさんがやってきました。
今まであんまりGeorgeさんとはお話ししたことがなかったんですが、どうやら私のこと覚えててくれてたようなので、ちょっとお話ししました。
ホーボーケンの人かと思ってたら、住んでるのはマンハッタンみたい。
Paulさん情報で、Scotland Yard Barの代わりにVincentsというお店で今週土曜日にジャムがあるようだったので、知ってるかどうか聞いたんですが、それは知らないとのこと。
昨年あたりも、ホストが代わって随分常連さんが減っちゃってるのが気になってましたが、やっぱりちょっと散っちゃった感がありますね。ま、日本でもよくあることだし、仕方ないのかな。
土曜日の情報が不確かなままなのが不安ではありますが。。。

全然関係ないけど、今日はクランベリージュースを初めて飲んでみました。
だいたい、「ジュースはありますか?」って聞くと、「オレンジ、パイナップル、クランベリー、グレープフルーツ」って言われることが多いんですが、頼んでみたことなかったんですよね。
結構おいしかったです。
で、そのクランベリージュースを飲んでいたら、Red Lion辺りでもみかけたことのあるおじさんが話しかけてきました。
ちょっと悪口(?)入っちゃうので、名前は伏せておきます。
「You're good player.」そこまではよかった。
その後、なんか妙に距離近いし、ベタベタ触ってくるし、中間の会話忘れたけど、いきなり「Marry me.」ときた。えーと、聞き間違いでしょうか。。。英語でのかわし方がわからん。まぁ、本気にしちゃいないけど。
少し離れた席にいた、彼を知っているらしい女性がこちらの様子をちらちら見て呆れたような様子だったので、なんとなくただの女好きだなと察しました。ってか、知ってるなら助けてよ。
私が距離を保ってクールに接してたので、くどき態勢はおとなしくなりましたが、「土曜日にLocal269でもブルースジャムがあるから来て」と言われて、でもPaulさんに会いたいので「友達と約束した別のジャムがあるから」って言うと、「僕も友達」と。。。
ニューヨークのミュージシャン関係で初めて生理的に受付けないタイプに出会いました(笑)。
Local269は、せっかくてつやさんからも教えてもらってた情報だけど、この人にまた会うの嫌だから多分行かな〜い。

その後ようやく彼から逃れられて(結局、さっきの女性がいるテーブルに行った)、最後にもう一度ステージに呼ばれました。ありがたや。
前回もやった『Superstition』と、Gのスローブルース、Emのブルース。もちろん、23時過ぎは“静かに”の制約つきですが。
今日はちょっと音楽以外の面で残念な目に遭ったけど、ホストもいい人達だし、ここのジャムはやりやすかったので、機会があればまた来たいです。
英語でのかわし方をマスターせねば。。。

宿に戻ったのは0時を回っていましたが、みんな起きてて、管理人さんがこんな時間に来てて、ざわついてました。
例の異臭騒ぎですが、、、ねずみが死んでたらしいです。管理人さんが処理しに来ていたのでした。
実は、まだ地下にいてルームメイトが帰る1〜2日前頃、私しかいない時に一度バスルームにゴキが出て、秘かに自分で退治したことがありました。
日本でもそれは自分でやっていることなので、騒ぎ立てるほどのことじゃないなと思ってましたが、ねずみが部屋にいるというのは日本では経験したことないので、ちょっと。。。
しかも死骸の処理なんて無理。ちょっと衝撃的な洗礼を受けちゃった感じですね。
ついでだからまとめてここで話しちゃいますが、この後、今度は生きたねずみがチョロチョロするのを何度も目撃することになりました。
トイレに入ってたらトイレの陰から出てきたこともあったし、キッチンに潜んでいて電気を点けたとたん逃げ出していったことも。
自分でもびっくりでしたが、一瞬ギョッとはするものの悲鳴までは出なかった。だけど、部屋にいて誰かの悲鳴が向こうから聞こえてくる、なんてことがたびたび起こりました。
翌日くらいに管理人さんがねずみ捕りを買ってきてくれましたが、なかなか掛からなくて結局私が帰る日もまだ共存してました。
過去5年間、大丈夫だったんですけどね。しかも今までで一番宿泊費も高いのに。
宿にお金かけてないんだから仕方ないと受け止めるべきか、それとも1階とか地下とかって関係あるんでしょうか。
ま、もうここは選ばないと思いますが。。。
結局、本日よりねずみと共存の1階の、2段ベッドの上の段にベッドが移り、ドミの人数もMAXの8名というなかなかハードな環境になったのでした。