2012年5月3日(木)

おそらく2時間くらいしか眠れていなかったけど、強制的に10時頃起床。
昨日買っておいたクロワッサンと残ってるサラダ食べて、まずはGrand Centralへ。

本日のYAZ BANDメンバーは、てつやさん、Patrick、そしてキーボードに加藤さん。
実は、以前私が誰かに習いたいなと思っていた時、ネットで加藤さんのことをみつけて興味持っていたので、一方的には知っていたのでした。
まさかここでお会いできるとは。
Yazさんに紹介してもらって、いろいろ話しているうちに、なんと国立〜立川周辺にいらっしゃったことがあった模様。その頃お会いできていれば、習ってたのになぁ。
演奏そのものをちゃんと聴いたのは初めてでしたが、案の定私がなりたい感じにすごく近くて、ところどころで「おぉ〜、それそれ」っていうフレーズが出てきて、めっちゃかっこよかった。
とくに『Don't You Worry 'Bout A Thing』は秀逸でした。

本日も2ステージ目の最初で飛入り。
今日は、『Mercy Mercy Mercy』をやらせていただきました。
途中、てつやさんが本来と違うベースラインをなぞって遊び始めたので、気持ちはついていきたかったんですが、なんせテンパってるんで合わせられず。
終わってから落ち着いて考えたら、Ⅰ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴでした。こういうのができないとねぇ。。。ちょっと悔しかった。
Patrickが私の演奏スタイルは好みだ、って投げキスまでして褒めてくれたんですが、落ち込む気持ちのほうが強くて素直に喜べませんでした。。。
ギグは15時まで、てつやさんとはまた夜中にRed Lionで落合う約束をして、一旦帰宅。
とりあえず、2時間くらい仮眠を取る。

さて、今回もニューヨークに来るに当たり、事前に連絡を取り合っていた人達が何人かいました。
その中の1人がCarlton。昨年、Smokeで知り合ったジャズピアニストです。
今年はSmokeの水曜日出演がなくなってしまっていて、2週目の金曜日にセッションで会うことになってはいたけど、その前にも会いたいねってことになって、今日の夜なら大丈夫そうだというところまで話は進んでいました。
お互い、電話すると相手が出れなくて留守電にいれる、、、という状況が続いていたんですが、ようやく18時半頃だったか、かかってきた電話に私も出れて、20時頃宿まで迎えに来てくれることになりました。
私が夜中のギグに行くことは伝えてあったので、車でグリニッチ方面へ移動。
車中では、音楽話に花が咲きました。
今回、Carltonが日本語をしゃべる率より私が英語でなんとかする率のほうが高いような気がします。進歩だ〜。
というか、文法とか単語のチョイスはめちゃくちゃなはずなのに、なんか伝わるんですよね。不思議ですが。

グリニッチはパーキングが結構大変みたいです。空いてる場所がなかなかみつからないんだそうな。あまりぐるぐる回ってると、Carltonでも道がわからなくなるとか。この辺り複雑ですからね。
連れて行ってくれたのは、SEVILLAというスペイン料理のお店でした。
外観も料理も、すっかり写真撮るの忘れてたので、ウェブサイトのリンク張っておきます。
かなり混んでて、席が空くまでカウンターで立って待ってました。なんか、ポテトチップみたいな、日本でいうところのお通しふうなものが出てきました。
20分くらい待ったでしょうか。。。席に通されて、メニュー見ても私はわからないので、ここはCarltonにお任せ。
Carltonは何回か来ているらしく、ちゃっちゃか決めて、サラダとパエリャを頼んでくれました。あ、ジュースは自分で選びました。
あと、パエリャにはガーリックソースをかけるのがCarltonのお勧めらしく、それも別に頼んでました。
パエリャめっちゃおいしかったです。ガーリックソースはクセになる味でした。
飲み物以外は2人でシェアして食べたんですが、食べきれず。 サービスで出てくるパンも、私は手をつけられず。
かなり高かったのではと思われますが、、、Caltonがおごってくれました。

その後、場所を移してカフェ・ダンテというお店でお茶。
ここでも、日本語と英語まじりで、かなりいろんな話をしました。
わからない言葉は電子辞書で調べたりもしてたんですが、私がそこについてる英会話で勉強してる話をすると、Carltonもスマホで勉強してるらしく、日本語の会話例を見せてくれました。
音声が外に流れるんですが、「なんちゃら屋の豆腐がどうとか」って会話文があって、その中に「わさびも使ってみて」っていうセリフがあってウケました。
日本っぽさを誇張しすぎでしょ。そんな会話普段しないし。
そうかと思うと、Carltonのほうがよっぽど日本の生の文化に精通してて、Brad Pittを“ブラピ”って略すこととか知ってました。アメリカ人は言わない、って。
Carltonにはより日本通らしくなってもらうために、「まじ?」というスラングを教えておきました(笑)。
トータルでおよそ4時間半一緒にいたわけですが、言葉が不自由な状態でよく会話がもったな、、、と改めて思います。

てつやさんから早めに来たほうがいいって言われていたので、0時半頃にはRed Lion前へ移動。Carltonがお店の前まで送ってくれて、しばらくの間一緒に待っててくれたんですが、いつまでも拘束しちゃ悪いので、「私は大丈夫だから」って帰ってもらいました。
ずっと外で待ってるのもなんなので、お店の中に移動し、しばらくしてからてつやさん到着。
早速てつやさんに声かけて、紹介してくれると言っていたのは、2009年に息才さんと初めてお会いした時のバンドのドラマー、ガイでした。
まぁ、、、ガイは私のこと覚えてないだろうな。
で、てつやさんから「もうこれで大丈夫だから、いつでも飛入りできるから。ただ、呼ばれてからバタバタするのを嫌うから、もうセッティングしておいたほうがいいよ」ってアドバイスしてもらいました。 ほんといつも手を貸してくださって、ありがたいことです。

やはり3年前とはガラリとメンバーも変わっていて、メインのベーシストがてつやさんになり、パーカッション、トロンボーン、ギター、バイオリン、ボーカル2人(そのうちの1人は2008年と2009年に会ってるJoe、もう1人は日本人女性でした)、タップダンス(これまた日本人女性)に、おそらく飛入り組のChucky(サックス)。
でもってそこにピアニカで私。かなりの大所帯です。
短期滞在の私は、どこまでが骨格のレギュラーメンバーなのか区別がつきませんでしたが、ガイに気に入られれば、いつでも飛入りOKのファミリーとして扱われる、そんな感じでした。
私にとってはかなりの力試し。緊張しました。

3年前観た時もそうでしたが、とにかくノンストップ。
ガイの指示で曲が進行していきます。なので、とにかくいつどんな合図がきてもいいように、彼の動向に神経を尖らせていなければいけません。
で、ソロが回ってきたら臆することなくパフォーマンスやりきる、と。
ただ、それ以外の時、初めてだったので自分の役割はどこまでなのか、ちょっと判断に迷いました。
キーボードがいないので、コードワークもしたほうがいいのか、トロンボーンに合わせてリフ的なものに回るほうがいいのか、とか。
後でそのあたりどうだったのか、てつやさんに聞いてみると、バイオリンとの対比を楽しませたいと考えてると思うから、バイオリンのやってる感じに合わせればいいのでは、と教えてもらいました。
あまり前面に出るのも曲の雰囲気変わっちゃうし、あんな感じでよかったんじゃないか、ソロ何回も回してたから、気に入ってくれてたと思う・・・と。ホッとしました。
ボーカルのRucoさんからは「ファンキーなピアニカ吹く人初めて見ました」と言っていただきました。これは素直に嬉しいです。
でも、どう吹こうか役割でめちゃくちゃ悩んだことを伝えると「わかるー。日本人っぽい〜」って笑われました。
彼女も実際、ものすごく気を遣うそうです。私にもそれは伝わってました(笑)。

実は、今日も昨日のような事件が起きたんですが、途中、タップのyumiさんがステージから降りてた隙に、酔っ払った女性がステージに上がって、タップを踏み始めました。
それなりにできてたっぽいので、お客さんもウケてたんですが、yumiさんの顔色が変わってるのに気がついて、「そっか、ヒールだ・・・」あれは嫌だろうな、と思いました。
後で聞いたら、持ち運びできる台をオリジナルで作ってもらったもので、今日は作ってくれた本人が来てくれてたそう。
楽器にキズつけられたのと一緒だろうなと思ったら、なんかとってもやるせない気持ちになりました。

ステージ終了後、ギターの人とも話したんですが、ピアニカがラインで音出せることに興味あったみたいで、なんと彼のワウを試させてくれました。
Fulltoneというメーカーのもので、「これが一番いいと思う」と教えてくれました。今まで、何人かの人にワウつないでみたら?って言われてはいましたが、実際やってみたのは初めて。
おもしろかったです。非常にエキサイティングでした。いつか買うぞ(3〜4万するみたい)。

それにしても、今日は一段と大きな経験をしました。
なのに、後半1枚も写真を撮っていなかったことを後悔。それだけ“今”に一生懸命だったってことなんですが。。。
明日からはもうちょっと気をつけます。
Jasonも今日はいないし、3時も過ぎていたので、本日はタクシーで帰宅。